日本語バージョンです。
むかし、貧しい身なりの旅人が小さな村にやってきて、食べ物を乞いながら歩きました。「おまえにやる分は、ない」と村人だちは、疑わしげな目つきで睨み、旅人の顔前で、ぴしやっとドアを閉めてしまいました。「それでは、鍋を貨してくれませんか。ストーンスープ(石のスープ)を作りますから、この村には、ちょうどおいしそうな石もあるし。」村人たちは、たまげました。「ストーンスープだって!」「見たことも聞いたこともない!」 旅人は、火をおこし、大鍋に湯をたぎらせた中に一握りの石ころをそっと入れました。見物人で周りはいっぱいです。しぱらくすると、旅人は、湯気のた⊃たスープを一匙味見して、「悪くない」とつぷやきました。「にんじんがあれぱな」と彼が言うと、どこからか、一束のにんじんが、手際よく手渡されました。「うんうまい。玉ねぎがあれぱ、石の風味がもっとよくでるんたがな」と旅人が言うと、玉ねぎ一袋が、まちきれないように、さっとでてきました。だれもが、この摩詞不思議なスープに一口乗りたいと思っていました。まもなく、セロリ、しやがいも、きのこ、まめ、麦や肉で、大鍋は溢れそうになりました。ぐらぐら煮立ったスープからおいしそうな匂いが漂ってきます。旅人がもう一度味見をして、できたと宣言しました。スープはたっぷりできていて、村中の人がお腹一杯飲めました。こんなにおいしいスープが石からできたなんてと、村人はロ々に言い合ったことでした。
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March 2020
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